カメラを構える前にするべきこと
いざ、物件を前にすると、「よい写真が撮れるか?」「イマイチな写真となってしまうのか?」不安が募りますが、実はシャッターを切る前に決まってしまっていることが多いんです。
「写真の良し悪しは構図で決まる」とよく言われるのですが、どんなにバランスよく決まった構図だったとしても、なんだか不鮮明だったりブレていたり、見せたくないものや美しくないものが写真に写っていたらがっかりですよね。
ここでは、そんな残念な失敗を避けるため、撮影前の準備のポイントについてお伝えします。
撮る前にレンズのチェックをしましょう
撮れた写真に白いベールがかかっているように見えることや、光源の周りがぼんやりとにじんでいるようなことはありませんか?
実はこれ、カメラのレンズがホコリや指紋、手の脂が原因になっていることが多いのです。本来、レンズにストレートに光が入ることで、シャープに撮影できるはずなのですが、手前にゴミや汚れがあると、そこで光が乱反射するため、滲んだり、ふんわりした写真になってしまうのです。
ふんわりとした写真が必ずしも悪いわけではありませんが、このサイトでは物件を正確に魅力的に撮ることを目的としていますから、まずはシャープで精細に撮影できるよう心がけてみましょう。レンズの汚れを取るにはマイクロファイバーのクリーニングクロスを使うのがよいでしょう。
撮影する前にさっとひと拭きで気分もすっきり撮影することができます。レンズを拭こうとするとき、ティッシュペーパーを使うとレンズに細かいキズを付けてしまう恐れがありますので、避けましょう。
撮影前のひと手間が写真をよくする!?
いつでも手軽に撮影することのできるスマートフォンのカメラ。気になったらすぐにアプリを起動してシャッターを切ることができますよね。
でも、撮る前に一呼吸おきましょう。被写体やその周りに写したくないものがあったりしませんか?ホコリやごみ、汚れなどがあったら、さっと片づけてしまいましょう。物件を撮るときには、簡単な掃除道具があるとよいでしょう。
物件の外観を撮るときには自動車(特にナンバープレート)や通行人などが入らないように注意して撮影しましょう。また、カーテンやブラインド、網戸が中途半端な状態になっていないか、撮影前に今一度確認してみましょう。小さな写真でも意外なほど違和感として残ることがあります。
小さなホコリでも意外と目立つものです。また、遠くのほうに自分の持ってきたカバンが写っている、なんてこともよくありますので十分に注意してください。(※写真はイメージです)
手ブレは撮影の最大の敵
スマートフォンでも光学手振れ補正の機能を持った機種が多く出てきているため、最近では見た目にわかりやすい手振れ写真を見ることはめっきり減りました。しかし、明らかな手ブレではなかったとしても、手振れ補正機能で補正しきれない手ブレにより、解像感が低く締まりのないボンヤリした写真は今なお頻繁に目にします。しっかりと手ブレを防ぐには自分にあった安定する持ち方や構え方を身につけることが大切です。
手ブレを防ぐ構えのポイントは、とにかくカメラを持つ腕の可動域を減らすことです。どんなカメラを構えるときでも共通していますが、「脇を閉める」「体になるべく近いポジションに構える」「壁に体を預けて撮る」「ストラップにテンションをかけて撮る」などがおすすめです。
簡単なことばかりですが、上記のポイントをしっかりおさえれば、写真の質はグッとあがります。ぜひ、実践してみてください。