構図の基本
写真の良し悪しを決める重要な要素のひとつが構図です。
1枚の写真のなかでメインとなる被写体をどこに配置するか、その他の要素をどのように配置していくかによって、見る人の印象はかなり変わってきます。したがって、被写体を動かしてみたり、自分自身が移動してよい構図となるアングルを探すことはとても大切です。
一般的に、写真の構図には「対角構図」とか「S字構図」、「三分割法」「二分割法」「日の丸構図」など様々なものがありますが、今回はその中でも簡単なものを4つご紹介します。物件の写真を撮影する際の参考にしてみてください。
シンプルでわかりやすい中央配置
物件写真ではストレートでわかりやすいのが一番です。お客様に見せたいポイントを中央に持ってくるだけ、と簡単ですから覚えておくと便利です。
落ち着いていて安定感や統一感を感じる二分割配置
これも写真の基本的な構図のひとつです。物件の部屋などを撮影する時に使うのは難しいかもしれませんが、建物の外観や周りの風景などを写す際にはもってこいです。
写真を印象的に見せる三分割法
画面を縦、もしくは横に三分割する構図です。下の写真の場合、下段に手前の塀、中段に建物、上段に青空を配置することで、より見やすくスッキリした写真に仕上がっています。
斜めのラインを意識することで躍動感のある印象に
物件を斜めのラインを意識して撮影することで、写真に奥行き感や迫力を出すことができます。斜めのラインを取り入れた下の写真、とてもドラマチックになっていますよね。これも覚えておくと便利な構図です。
被写体を生き生きと軽快に見せる、どっしりと安定感を表現する、など写真の意図や目的によって表現は様々であるため、正解はないのですが、被写体を前にどう撮ってよいのか困ったら、これらの構図を思い出してみましょう。
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